2008/04/05 (Sat) 22:12
ウラジーミル・ナボコフ 『ロリータ』

少年時代、主人公ハンバート・ハンバートは始まりの少女 ―アナベル― に出逢う。それはこの物語の始まりの始まり。

9歳から14歳までの少女たちの内、ある種の男たちを惹きつけ虜にする悪魔的な魅力を持つ“ニンフェット”。

大人になったハンバートはアメリカで第二のアナベル ―ドロレス― に出逢う。長い睫、どこか大人びた感のある眼差し、少し多目のそばかす、黄金色にきらめく産毛・・・・・・ロリータ。彼女は全くのニンフェットであった。

ロシア人作家 ウラジーミル・ナボコフの代表作でありスキャンダラスな問題作。当時、ナボコフ自身がアメリカに在住していただけあって情景描写もリアルで、随所に出てくる“言葉遊び”も見所の一つ(その分、解説も多くなっているが)。急な展開にヒヤヒヤさせられ、同時に、その裏に見え隠れするハンバートやドロレスの思惑、心理から目が離せない。人によって、また、読むたびに別の読み方ができ、「訳者あとがき」でも書かれているように何度か読んでみることをオススメ。

ハンバートが望んだもの。
ドロレスが望んだもの。
その望みの行方。
思った以上に深い作品。

ロリータ (新潮文庫)ロリータ (新潮文庫)
(2006/10)
ウラジーミル ナボコフ

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テーマ : 海外小説・翻訳本 - ジャンル : 小説・文学

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